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執着を断つ修行。中村勘太郎主演、映画『禅 ZEN』を観た感想

Amazonプライムビデオで、中村勘太郎さん主演、2009年の映画『禅 ZEN』を観ました。
中村勘太郎主演、映画『禅 ZEN』を観た感想
鎌倉時代の道元禅師の人生を描いたお話です。道元さんは、曹洞宗の開祖で、永平寺を開いた人として有名です。

私は宗教については疎いのですが、著書『典座教訓』の入門書を読んで、心引かれるものがあったので、観てみようと思ったのです。

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映画ですから演出されている部分も多くありますけれど、道元和尚のたどった道をわかりやすく、そして美しく描いています。

弱い民草は虐げられ、ひもじさや、病の苦しみから逃れられず、為政者でさえも悩み迷う。

人間を生きるにはどうしたら良いのか、問い続け、問い続け、問い続けて出した答えが、仏は自分の中に居る、ただひたすらに座れ(座禅)ということだったようです。

おそらくは、もっと深い色々なものがあるのかもしれませんが、ただ人の私が理解できたのは、そんなことでした。

大陸での修行中に、重い荷物を担ぐ老僧に出会った有名なエピソードも描かれていました。

この老僧は、寺の修行僧達の食事をまかなう典座の僧で、その後再会して教えを受けることになります。

道元禅師が典座も重要な修行のひとつと考えて『典座教訓』の教えを書くことになったのは、この老僧との出会いがはじまりだったのかもしれません。

映画の中にも、典座の僧が、他の僧達のように座禅ができないことを愚痴る場面が出てきましたが、座禅を組まなくても、他の僧達の健康のために食事を作ることは供養であり、修行なのだということのようです。

だとすると、私が家族のために食事を作ることも、お掃除をして居心地を良くすることも、そして、認知症の母を介護することも、すべて座禅を組むのと同じ修行をしているのかもしれないと思いました。

修行が足りないので、しょっちゅうイライラしたり落ち込んだりもしますけれど、自分と向き合い続けることで、それすらも昇華してしまえるのかもしれませんね。

そう言えば、やましたひでこさんが、断捨離を発想したのは、禅寺の宿坊に泊まった時のことだとおっしゃっていました。

最低限のモノしかないお寺で、清々しく清らかな空間に触発されたのだとか。

確かに、禅でも執着を捨てることが求められます。

断捨離は、もともとはインドのヨガ修行方法がルーツですけれど、仏教のルーツもまたインドですから、どこか通じるものがあるのかもしれませんね。

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