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宮本登紀子『ばぁばの料理最終講義』を無読んだ感想

宮本登記紀子『ばぁばの料理最終講義』(小学館・刊)を読みました。

ばぁば、こと、宮本登紀子さんは、NHKきょうの料理に15年出演されている90歳現役の料理研究家です。

この本は、女性セブンに1年半連載していた料理エッセイ「ばぁばの遺言」を加筆してまとめた本です。
宮本登紀子『ばぁばの料理最終講義』を無読んだ感想

最近は、母親から娘へ昔ながらの慣習や伝統的なしきたり、食事の作法などを教えることが少なくなってきたのかなと感じます。

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TBSの日曜日の「噂の東京マガジン」という番組をたまに見るのですが、やってTRYという、若い女性が指定された料理を作るコーナーがあります。

番組用に面白おかしく編集されているのだとは思いますが、奇想天外な作り方が登場して唖然としたりして、親から伝えられていないお嬢さんも少なくないのかなと思ったりもします。

まあ、私は子供がいないので、もしも娘が居たら、親として娘に何を伝えられたかはわかりませんが、この『ばぁばの料理最終講義』
は、娘達へばぁばが伝えたいたくさんのことが書かれています。

宮本登紀子さんは、ご自宅でもお料理教室を開かれていて、たくさんの生徒さんを教えているそうですが、そのやり方は一風変わっています。

お料理の実習は一切なしで、生徒は、ばぁばが説明しながら作る料理を見ているという学習方法。テキストは配布されますが、メモを取ったりすることも禁止なので、ひたすら見て覚えます。

そして最後に、ばぁばが作ったお料理を試食して味わい、おいしさを記憶にとどめます。

ある程度料理ができる人向けかなとは思いますが、実習したりメモしたりしていると、大事なところを聞き落としてしまうので、理にかなっているやり方かなと思いますね。

この本を読んでいると、そんなお料理教室に参加しているような気分になってきます。

それと同時に、ばぁばの言葉のそこここに「伝えたい」という気持ちを強く感じます。

母親が娘に、料理を作りながら語り聞かせるように、料理の基本から、和食の伝統習慣、食べ方のしつけなどを教えてくれています。

特に印象に残ったのは、「料理は足し算」だという言葉。

なるほど、そうですよね、調味料を入れるときには、足すことはできますが、一度入れてしまったら引くことはできません。

特に塩を入れすぎてしまったら、どうしようもないお料理になってしまいます。

これまでそんな風に考えてみたことがなかったので、強い印象を持ちました。

他にも、私の年代になっても知らなかったことがたくさんありましたから、できればこの本は、若いお嬢さんにも読んでいただきたいなと感じました。

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コメント

Re: こしあんさん

>こしあんさん
コメントありがとうございます。
確かに、男性の目線的な番組ではありますね。
ちゃんと作れた人の映像は流しませんし(笑)

ただ、女性でも男性でもいいのですが、
若い方に、食事は命を支えているのだということを、
ぜひ知っていただきたいと思っています。

くき | 2015.12.11 21:11 | URL


やってTRYは不愉快な番組だと思います。何で女性だけに料理をさせるんでしょうか?出演者も視聴者も中高年の男性のようなので「イマドキの若い女はこれだからダメだ!」と言いたい、思わせたいんでしょうけれど。日本が男女格差先進国ワースト1なのも納得の低俗な内容ですよね。

こしあん | 2015.12.11 11:29 | URL














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